会津慶山焼・季節の器のご提案
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ここは、2017年06月の記録です。

慶山焼へようこそ
6月 * 梅雨どきの器 *  

梅雨空を見上げる季節、実は窯屋もお天気次第のところがありまして・・・
粘土の乾燥が遅れることで、高台を削り出す工程から、
乾燥させて素焼きの窯に入るまですべてがスローダウン。
ですが、この時期だからこそ  粘土の乾きを気にする事なく作業できる
「細工もの」が生まれる頃でもあるのです。
冬場に手掛ける新作とはまた ひとあじ違った即興の面白さ・・・。
作陶の様子をちょっとだけご紹介いたします。

【 象嵌壺 -ぞんがん つぼ- ただいま制作中です 】

左ヒラメを描いた丸壺。
壺が完全に乾燥する前に表面に文様を彫り込み、 白化粧土を埋め込む 象嵌(ぞうがん)技法による装飾。
写真ではわかりづらくて恐縮ですが、鱗の模様は ほんのり赤い土。まわりは青く、中心部に赤みをもたせた陶工のこだわり、らしいです。梅雨時にのんびりつくる器たち、焼き上がりも梅雨明けくらいと、気の長い話。
ついでながら目は最後に描く画竜点睛、おとぼけヒラメの表情が気になります(笑)。

象嵌 壷・ヒラメ
制作中
液状の白化粧土を筆で埋め込み、 乾いたらまた埋め込みのくりかえしです

変わり徳利

雨音に癒されながら お家で過ごすひととき
ティータイムや晩酌のまったりした時間が贅沢ですね
雨上がりには 彩やかな虹、夏至の夕宵のホタル・・・幻想的な景色を待ちわびて



【 変わり徳利・ぐい呑 】
日本酒ブームで徳利の人気も高まっているようです。
徳利からゆっくりお酒を注いで、
小粋にぐいっと呑めば 心もほろ酔い。
徳利は 焼き締めの土肌に艶やかな釉を流し掛けした、涼しげな表情。いっそうお酒が進みそうです。

ちなみに酒どころ福島県のお酒が6月1日より国会で発売となるそうです。その名も「参議院」。お酒の味わいもキリッと 沁みそうですね・笑。

【 紅茶碗 】
衣替えの季節。器も夏用に見立てて 飲み口の広い紅茶碗はいかがでしょうか。香りが広がることのほか、熱い飲み物が冷めやすいのも夏茶碗の特徴です。 梅雨らしい澄んだ紫色の釉が、紅茶を鮮やかに染めてくれます。
季節の変わり目、梅雨冷えの頃でもありますね。 体調を整えるハーブティーもリフレッシュできそうです。

紅茶碗