会津慶山焼・季節の器のご提案
BackNumber
ここは、2017年07月の記録です。

慶山焼へようこそ
7月 * 涼やかに、線彫りの器 *  

今年は早いうちから暑くなり、梅雨が遅れていた分、季節が行ったり来たりしておりますね。
それでも、 食卓にのぼるトマトやキュウリ、さくらんぼや桃が
どんどん甘く美味しくなって、旬の味覚を知らせてくれます。
本格的な夏もすぐそこ。 器を夏用に替えて、線彫りのすっきりした器はいかがでしょうか。
つかの間の涼を感じていただけたら幸いでございます。

【 線彫鉢 】

お料理を盛り付ける中側にだけ釉を掛け、
外側は線彫りを際立たせた焼き締めです。
リズミカルな「飛びカンナ」と
きりりとした幾何学文様。
また高台がしっかりしているので
食卓でも存在感があると思います。

線彫鉢
四寸深皿

【 四寸深皿 】

豆皿よりも一回り大きい四寸。
 夏野菜のお漬物と梅干し、
 そうめんの薬味ならば、2、3種類ほど
ちょっと贅沢に盛り付けられます。
装飾は線彫りを施してから釉を掛けており、
釉のムラの濃淡が涼しげです。
見込みが平たいので 
盛り付けにあまり高さのでない
 チーズや
 会津の郷土料理のニシンの山椒漬けなど
ちょっとしたお酒のおつまみにも

【 フクロウ 】

ぱっちりお目目が愛くるしいフクロウの置物。
羽毛の体部分には細かな引っ掻き跡で
やわらかさを表現。
何度も何度も撫でるように 
指で丸みを付けいるので土肌も艶やかです。
(きっと陶工は親鳥の気分だったと思います・笑)
手のひらにチョコンと乗る小さな子。
梅雨の手仕事に先駆け、お店にならびました。

ふくろう

扁壷

【 扁 壷 -へんこ- 】

梅雨の季節---このころの工房は、粘土の乾きを
気にすることなく制作できる細工物などがつくられます。
先月にご紹介した 「象嵌壺 -そうがんつぼ-」 に続き、
こちらは壺が扁平な形をした「扁壷 -へんこ-」
粘土の上に白泥を掛けて、白泥を引っ掻いて装飾する
「掻き落とし」の技法によるもの。 ヒラメと波、岩の文様です。
フリーハンドで一気に描き上げますが、
図案は頭の中でイメージしていたものと
その時の遊び心とのこと。。。です

扁壷